「どうなっているんだろう」という探究心を大切に
本校2年目,理科の柿原智明です。
今年度は6年1組を担任します。
年齢に関わらず,子どもたちが観察・実験に取り組むときの顔は,とても真剣です。その真剣さの根底には,「なぜだろう」「どうなっているんだろう」という問いから生まれる,「知りたい!」という探究心があるはずです。
昨年度の4年「空気の性質」の単元において,ペットボトルとフラスコを用いた噴水装置の水を,理想の噴き上がり方にする活動を行いました。子どもたちは,「水を高く上げたい」や「水を長い時間上げたい」というそれぞれの思いをもち,そのような噴き上がり方にするための方法を探りました。
その単元中盤で,「冷やした空気の体積が10分の1になるとすると,容器に多くの空気の粒を入れることがでる。だから,水が高く上がるはずだ」と,質的・実体的な見方を働かせながら,空気の存在や性質について追究する姿がみられました。
そのような実践から,私が今大切にしたいと思っているのは,「子どもが単元を通して追究し続ける単元デザイン」です。そこには,教材との魅力的な出会いと,問いを自分事として捉えることが重要だと考えています。
そこで今年度は,
①単元のはじめで「どうなっているんだろう」という探究心をもつことができるような教材の開発②単元を通して自分の問いを追究する過程を通して,本質に迫ることができる単元構成
の2つに重点を置いて,研究を進めていきます。そして,6年生全学級の子どもたちと一緒に,理科って楽しい!と思える学びを重ねていきます。