社会科 村上春樹

 

自問自答しながら学びをすすめる子どもの育成を目指して

 

本校5年目になりました。今年度は,6年生の担任をしつつ,4年生の1学級の社会科の授業を担当しています。

これまでの実践の中で,子どもたちが実社会の人の役割や立場から社会的事象を追究していくことで,単元の本質に迫る学びを生み出すことができることが分かってきました。そこで,単元の導入において,自然と実社会の人の役割や立場に目が向くような手立も考えてきたところです。

さらに,昨年度,評価基準を子どもたちと共に見いだすことに挑戦しました。この評価基準は,子どもたち自身が自分の学び方を評価するためにつかうものです。何度もこの評価基準に立ち止まり,試行錯誤

していく中で,評価基準を更新する姿も出てきました。このような挑戦を行ったのは,子どもたちが自己調整を図りながら,個別最適な学びと協働的な学びを一体として捉え,学びを進めていくためです。

 

 

 

今年度は,以下の3点を中心に研究をすすめていきたいと思います。

① 子どもたちが「学んでいくことで,自分たちも社会の役に立てるかもしれない」と自己有用感を高めながら学んでいくことができるような単元構成の工夫

② 一人一人が単元を通して活動していく中で自分の学びに立ち止まることができるように,発達段階に応じた評価基準の設定や更新の過程について

③ 子どもたちが単元を通して活動していく中で,子どもたちによる評価問題と模範解答の作成。

特に,③については,子どもたちの資質・能力の育成を図るとともに,教師による評価の資料としての活用も視野に入れながら,作成に至るまでの文脈づくりや問題への価値づけ,どのように教師が評価するのかも含めて,試行錯誤していきたいと考えています。