理科 牛嶋克宏

自ら解決するよろこびを実感し,自然に関わり続ける姿を目指して

 

本校6年目になりました。今年度は理科専科として,3年生3クラスと5年生3クラス,合計6クラスの理科を担当します。

 理科の学習がたのしい・おもしろい・もっと知りたいと感じるのはどんなときでしょうか。それは,実生活の中から生まれた疑問を自分なりの方法で観察,実験し,自らの力で解決しようとしているときではないかと考えます。

時には自分の予想と違う結果が出る時があるかもしれません。しかし,それは紛れもない事実です。その事実を基に,自分の考えを修正したり,実験方法などを見直したりして,自然事象に関わり続けていってほしいと願っています。そこには,実験をしてたのしかった,おもしろかっただけではなく,問題解決をしていく過程で新しいことを発見したよろこびや感動があるはずです。

昨年度は,第5学年「植物の発芽と成長」の単元で,植物の発芽にはどんな条件が必要なのかを複数の種子を使って明らかにしていきました。子どもたちは,水,空気,温度,光,肥料などの条件を整えながら,実験を進めていきました。その中で,高い温度でも発芽する植物があることや,反対に低い温度で発芽する植物があることから,それぞれの植物にあった環境があることを見いだしていきました。植物といっても実に多様性に満ちています。それを実感した子どもたちは,そのような視点で,これからたくさんの植物を見ていくでしょう。

本年度もそんな子どもたちが目を輝かせながら,問題解決に没入していく教材を提案していきたいと思います。私たちの身の回りには,不思議なことがいっぱいです。事象と出合ったときの「なぜ?」「どうして?」という疑問を大切にしながら自分なりの予想や仮説をもとに追究し,自然事象に関わり続ける姿を目指していきたいと思います。