国語科

AI時代の今こそ,言葉への立ち止まりから生まれる「創造的な学び」を

 

生成AIの進化に沸き立つ世界。いよいよシンギュラリティの到来か?!とニュースを賑わせています。そこで,話題のChatGPTに尋ねてみました。
「あなたに創造性はありますか?」と。

彼はこう答えました。
「はい,一定の創造性を持つことができます。ChatGPTは,大量のテキストーデータを学習しており,それに基づいて新しいテキストを生成する能力を持ちます。」ただし,こうも言っています。
「生成する内容は,必ずしも正確性や信頼性のある情報であるとは限りません。」
ビッグデータに基づく文章生成の力は人間を凌ぐかに思えます。しかし,それらは機械的に作られた“それらしいもの”に過ぎません。

 

 

だからこそ,これまで以上に求められるのは,言葉に立ち止まって内容・表現の妥当性や,自分にとっての納得感を精査・解釈・評価する創造的・論理的思考力と言えるでしょう。そして,それらの力は,全国学力・学習状況調査で長年課題として挙げられているものでもあります。
では,その課題を克服に必要なものとは何でしょうか。私たちは,その鍵となるのが,子どもたちの言語生活から立ち上がる「創造的な学び」のプロセスだと考えました。

 

 

 

そこで,今年度から「自ら『創造』をたのしむ国語科学習」をテーマとして,①「創造」のたのしさへ誘う言語活動デザインと切実な問いを生み出す学習過程,②言葉による見方・考え方を働かせ,「表現と理解の相互循環」を活性化する手立て,③自他の言葉に立ち止まり,学習の調整を促す評価の在り方を研究していきます。

 

 

 

 

 

国語科の教員

溝上剛道
木下忠志

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