社会科 白石和真

「自分事」として,学びをたのしむ子ども達の姿を目指して

 本校2年目の白石和真と申します。今年度は,5年2組の担任をさせていただいています。

さて,私が授業の中で大切にしていることは,授業の中での学びが「へぇ,そうなんだ。でもぼくには関係ないか。」「どうにかしたいけど,どうせ私には無理だしなぁ。」などの他人事で終始するのではなく,「ぼくにでもこれならできそうだ。」「わたしだったらこう考える。」など,「自分事」になるような授業を心がけることです。そのような時にこそ,たのしさが生まれるのではないかと考えています。わたしたち大人もそうですが,本当にたのしいとき,たのしみたいときは,自ら頭や体が動いてしまいます。教師が働きかけなくとも,子どもたちが心の底から学びをたのしんでいる様子が溢れて,表出してしまうような授業の在り方について考えていきたいと思っています。

昨年度の三年生の社会科単元「田は畑の仕事」授業の中で,熊本市のすいかの生産について記事づくりに取り組んでいるときのこと。子どもたちは植木のすいか農家の方に直接出会うことで,「植木で作られたすいかをたくさんの消費者に食べてほしい」という思いにふれることができました。その出会いを通して,記事づくりという活動がより「自分事」へと近づきました。「たくさんの消費者が熊本市の農作物を食べたくなるような記事をつくる」という主題の達成に向けて,何度も何度も自ら記事をつくりかえたり,すいかだけではなく,熊本市の他の農作物について探究し続けたりする姿がありました。この時間で解決すべき課題は何か,その課題を解決するためには何をどのように調べればよいのか,誰とかかわるべきなのか―。学び方そのものを自ら選択しながら活動を行っていました。よりよい熊本市のために自分たちにできることは何か,試行錯誤しながら学び続ける姿は本当に素敵だと思いました。

このような「自分事」の学びを目指すために,よりよい社会を目指し,自分にできることは何かを本気で考え,学び方さえも子どもたち自身が選択することができるような授業づくりに努めていきたいと思います。毎日の授業はもちろんのこと,休み時間や行事などにも子どもたちと一緒に,全力で取り組んでいきたいと思っております。何事も「たのしむ」姿勢を大切に,本年度も前向きに,ポジティブに取り組んでいきます!!