生活科 芦原玲子

 

「もっと」が広がっていく

 

本校2年目となりました。昨年度に引き続き、1年生を担任しています。

「なんで」「どうして」という疑問や「やってみたい」「もっと知りたい」という思いを大切にしながら、子どもたちといっしょに生活科の授業に取り組んでいきたいと思います。

 

「活動あって学びなし」こんな言葉を聞かれたことがある方も多いのではないでしょうか。生活科は体験活動が中心となるため、子どもたちは夢中になって活動に取り組みます。一方で「たのしかった」「おもしろかった」で終わってしまい「一体、何を学んだのか」曖昧なままになってしまう危険性もあります。もちろん、「たのしい」「おもしろい」と感じることも大事なことですが、子どもたちが気付いたことや考えたことがつながっていったりさらに高まっていったりすることが必要だと思います。

 

そのために、昨年度は以下のようなことを中心に取り組みました。

① 子どもたちの身近にありながらも、知っているようで知らない対象を題材にする。

② ドキュメンテーション※を作成し活用することで、子どもたちが考える際の手がかりとなるようにする。

③ 授業での振り返りを蓄積し、ドキュメンテーションにも反映する。また、単元を通した表現活動に取り組む。

※ドキュメンテーション…活動の様子を表す写真とともに子どもの疑問や気付きなどを書き込んだもの

 

このような取り組みを行った結果、何度も対象に関わる姿や自分の考えをもったり気付きの質を高めていったりする姿が見られました。一方で、他者との関わりの中で気付きの質を高めていくことについては、個人差がありました。今年度は、子どもたちそれぞれの気付きの質が高まるような手立てを探っていきたいと思います。

 

生活科での学びが毎日をおもしろく豊かにする。そんな授業を目指していきます。

一人一人が気付きを持てる。その気付きが,まわりの子どもたちや次時・次の単元へといかされていく。そんな生活科学習を目指していきます。