国語科 木下忠志

 

「表現と理解の相互循環」を活性化させる言語活動デザイン

 

本校3年目になりました。今年度は、3年3組を担任しています。昨年に引き続き、3年生を受け持つこととなりました。昨年の実践を基に、より研究を進めていきたいと思います。

昨年度は「まいごのかぎ 」「モチモチの木」の教材で、「りいこインタビュー」「豆太語り」という言語活動を核とした単元作りに取り組みました。

 

そして、言語活動をデザインする際に大切にしていたことが「表現と理解の相互循環」を活性化させる子とができる言語活動にするということでした。

二つの実践を通して見えてきたことは、言語活動の性質やその枠組みを工夫することで、子どもたちが「表現と理解」を往還しやすい活動になるということでした。

 

そこで今年度は、どのような言語活動をデザインすると「表現と理解の相互循環」を、より連続的・同時的に促すことができるのかについて実践を深めていきたいと思います。

ポイントとなるのは、「どの立場から読むのか」ということにあるのではないかと思います。

 

 

昨年度までの研究では、

○人物になる=一人称視点(劇)

○人物に語る=二人称視点(手紙、インタビュー)

○読者として=三人称視点(語る)

のどの視点からの活動が適しているかを、

①育成を目指す資質・能力、②子どもの実態、③学習材の特徴の3点を踏まえながら構想してきました。今年度も、その方向性は大切にしつつ、より「表現と理解の相互循環」を促すことができる視点と、その視点を意識した「言語活動デザイン」を明らかにしていきたいと思います。

 

そして、子どもたちが言語活動を通して、自ら「創造」することをたのしむことができる国語科学習の実現を目指していきます。そして、そこから自らの読書生活へと「読むたのしさ」を広げていくことができる年間を通した「子どもたちの読書」とのつながりについても実践をしていきたいと思います。