図画工作科 安田晶子

 

全員が、つくりだす喜びを味わう授業

 

本校1年目です。1年2組の担任をしています。

 

学習集団の中で、「できない。」「分からない。」という状況にある時、表現の時間は、迷宮に入ったような不安な時間になることがあります。周りが盛り上がりやすい造形活動は尚更です。造形活動においては、そんな子どもを救いたいと、「こう描くといいよ。」と、大人から作り方や描き方のプロセスを教えることが、時としてあります。しかし、そこに探究的な学びと、生きる力の育成は実現しないのではないかと、ずっと考えてきました。

 

適切な手立てを取れば、全員が、つくりだす喜びを味わうことができるはずです。アートの世界には、その懐の広さがあります。そして、学びを掘り進めることのできる深さがあります。

 

今年度は、道具や材料の選択/活用を促すことに焦点を当て、そこから探究的かつ創造的造形活動が広がることを目指します。そのために、表現の幅広さを一人一人が実感し、体験を通して道具や材料への理解を深めることの重要性を、これまで確かめてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

1年生が、上級生に比べ、数少ない道具の選択肢の中で表現の幅をどこまで広げていけるか、授業の工夫次第だと思います。実態に合わせたより効果的な場づくり、道具や材料の数・大きさなど細やかに手立てを考えます。そして、図画工作科において探究的かつ創造的な授業を実現することの価値を見出したいです。